朝霞-CHOUKA

朝霞の家百万、炊あいよもにび漫す 伏して思う明天子、台に登りて御歓ありしを
朝がすみに数え切れない家々が立ち並び、どこの家からも朝飯を炊く煙が四方にたなびいている。姥神神社の崖上にあった雲石楼から見る下街の早朝を詠んでいる。商家が軒を連ねた豊かで落ち着いた街並みは、現在の「いにしえ街道」朝の情景だ。詩題は『炊煙』。