韶風-SHOUFU

韶風なお料峭として、残雪は山城を擁す 今ぎょう花を売りて去る、春は満市の声に生ず
春を告げる穏やかな風が吹いてきたが、肌をさす寒さはまだ厳しい。振り向けば、残雪はまだ冬の名残。今朝、はじめて聞く花売りの声は、街中に春の到来をふりまいていった、という。北海道で一番早い江差の春は、街に聞こえて来る花売りの声に始まる。詩題は『賁花聲』。