夕照-SEKISHOU

夕照は山背に落ち、孱顔は紫初めんと欲す 爽然として一酔を思い、岸を隔て帰漁をよぶ
夕陽は山かげに落ちて、稜線は紫色に変わりはじめた。美しい夕暮れに一杯の酒が欲しくなり、そろそろ帰ろうと叫ぶ、漁師仲間の声が聞こえる。日本一を誇る江差の夕焼けを詠んだもの。詩題は『山気日夕佳』。