乱霰-LANSAN

同雲城市を掩い、竹筧凍って声なし 報ずらくは今夜の雪、乱霰簷を打って鳴る
雪雲が街空を覆い、いつもはさわやかな音の竹筧も凍りついて動かない。その音に代わって、今夜の雪の前触だろうか、乱れとぶ霰が軒を打って激しい音を立てゝいる。乱霰の音もまた、風の街江差の象徴だ。詩題は『雪意』。